ゆうてんかメンバーが選ぶビジネス本を読んでみた Vol.1【つなぐ時計】

2019年6月よりお世話になっているオンラインのビジネスコミュニティがあります。

その名もゆうてんか」。

顧客・地域に愛されるビジネスを応援するコミュニティで、私にとってはバーチャルオフィスのような居場所です。

これまでお世話になっていた「コワーキングSALOON札幌」を8月で卒業することを決めていたものの「心の拠り所」は失いたくない気持ちが強かった私。

加えて「仕事のギアも上げたい」と、Twitterでのご縁で「ゆうてんか」にお世話になることにしました。

入会して驚いたのは、誰ひとりリアルの私に会ったことがないのに、ビックリするくらい承認欲求が満たされる場所だということ。

オーナーのりょうさんの手厚いサポートはもちろん、「メンバーが主体的に相互支援・日々研鑽し成長していく環境がある」前評判通りのコミュニティでした。

Slackワークスペースでの交流が中心なので自分のタイミングで参加できるのですが、時間があれば自然とゆうてんかにアクセスしてしまうほど完全に日常の一部になっています。

ちょっとした雑談から仕事にも活かせる意見交換も多く、お客様に喜ばれる機会が増えてきているのも嬉しいですね。

と、すっかり「ゆうてんか」にハマったこともあり、8月頭に「新しい企画をやってみよう」と決意したことがあります。

それは「ゆうてんかメンバーが選ぶビジネス本を読んでみた」というもの。

「勢いが大事」と思い立ったタイミングで、早速メンバーにオススメ本を募集してみました。

読書は読書会も開催するほど大好きなのですが、自分で本を選ぶとどうしても好きな著者さんに偏ってしまう傾向があるので、シンプルにご紹介いただいた本を読んでみたくなったのです。

「私が知らない本に出会えるかな」とドキドキ、ワクワクする気持ちもありました。

突然の募集だったこともあり、のんびりご紹介を待とうと思っていたところ、募集開始から1日で17冊もご紹介があり大感激!

「ゆうてんか」やはりアクティブなコミュニティです。

企画当初はツイート通りnoteでアウトプットしようと思っていましたが、こちらのブログで記事を書いていくことにしました。

不定期更新とはなりますが、オススメいただいた本は全て読んでブログでも所感とともにご紹介していきますので、気長にお付き合いいただけると嬉しいです。

記念すべき1冊目のオススメ本は「つなぐ時計」

さて、今回の記事でご紹介したいのはつなぐ時計(金田 信一郎著)です。

吉祥寺で生まれた時計メーカー「knot」の軌跡を描いた1冊で、「唯一無二の製品」を組み上げた80年ぶりの日本製時計メーカーの挑戦の軌跡を知ることができます。

「アイディアと情熱でビジネスの構図を覆した挑戦の記録」と帯にあるように、読み始めると熱量を感じずにはいられず、眠気も忘れて夜な夜な一気に読み終えました。

このつなぐ時計(金田 信一郎著)をご紹介してくださったのは、組織変革コンサルタント・マネジメントコーチの安澤 武郎さんです。

2020年7月には「熱中する組織」の共同代表にも就任した安澤さん。

【「働く喜び」-「業績」-「社会問題解決」の三方よしを満たし、誰もが熱中する組織を創る】ことをミッションに掲げ、「組織OSのアップデート」をコンセプトに活動されています。

安澤さんはTwitterで主に組織開発に役立つツイートをされていて多くの学びの機会をいただいています。

週末にはオススメの本の紹介もされていて興味深いですよ。

ぜひフォローして情報をキャッチしてみてくださいね。

そして安澤さんには、本の紹介だけでなく「つなぐ時計」の推薦文もいただいていますので、このブログでもご紹介いたします。

金田さんは、元日経ビジネスの記者で、「大企業時代の終焉」を一つのテーマにされてきた。「『大企業の時代は終わりだ』と言ってきたが、それに変わるモデルを提示できていないのでは責任を果たせていない。次の時代に来るモデルの提示の第一弾としてこの本を書いた」ということです。賛否両論あるようですが、このビジネスモデルがヒットしている要因の中には多くのヒントがあると思いますので、推薦させていただきます。

私は正直な話、安澤さんにご紹介いただくまで本で紹介されている「knot」の存在を知りませんでした。

ただ安澤さんの推薦文を読んで「ヒットしているビジネスモデルを知りたい」「ヒットしているのに賛否両論あるのはどうしてだろう」と興味津々。

1番にご紹介いただいたこともあり、最初の1冊は「つなぐ時計」と決めていました。

前述通り、一気に読み終えましたので、簡単ではありますが感想をまとめてみます。

感想1:猪突猛進の光と影に震えた

つなぐ時計」の主人公は、株式会社knotの遠藤弘満社長。

一気に読み終えた後の遠藤社長への印象は本文中にもあった「猛突猛進」そのものでした。

脇目も降らず、目標に向かって一直線。

本来、誉め言葉として使われる言葉ではないと思いつつも、猛突猛進以外にしっくりくる表現が見当たりません。

障害物があればあるほど勢いが増して、遠藤社長の突き進む強さと行動量にただただ圧倒されました。

赤裸々に描かれたストーリーに感情移入するものの、途中で息苦しくなってくるほどの熱量を感じるほどです。

絶対に成し遂げたいことがあるのであれば、人の意見に惑わされることなく、自分の気持ちに素直に従う。

そして絶対に妥協しない。

猛突猛進の長所が存分に発揮された結果、knotが誕生し愛される時計メーカーに成長できたのだと思います。

一方で、まわりが見えなくなったり、ひとつのことに熱中しすぎてしまうのは猛突猛進の短所です。

その短所がご家族との関係(離婚)に影響していたのではないかと、ストーリーの中に光と影を感じました。

猛突猛進な生き方は、大きな成功を手に入れる代わりに何かを失うのかもしれません。

私は本を読みながら息苦しくなったので、おそらく猛突猛進な生き方は向いていないと思います。

ただ、目標に向かって貪欲に取り組む姿勢や諦めない心にとても刺激を受けたので、今よりも行動量10%UPを実践していくと決めました。

感想2:中小企業が勝てるビジネスモデルは「B to F」

新型コロナウィルスの影響で一気に認知度が上がったクラウドファインディング。

インターネットを介して不特定多数の人々から少額ずつ資金を調達することで、共感や応援の気持ちが大きな支援に繋がる仕組みです。

日本では2011年からスタートしているものの広く利用され始めたのは、今春くらいからではないでしょうか。

そんな状況の中でknotが2014年からクラウドファインディングを活用し、創業資金を集めていたことに驚きました。

クラウドファインディングは、言わば製品の予約販売なので、市場調査をしつつ売れる商品を見極めることもでき無駄がありません。

ただ2014年当初は予約販売という理解が浸透しておらず、ビジネスモデルとしてクラウドファインディングを選択する企業は少なかったと感じています。

だからこそ、とても驚いたのです。

クラウドファインディングは「共感」が必要不可欠ですが、knotには日本の伝統技術を活かして唯一無二の日本製時計を作るという明確なビジョンがありました。

そこに心打たれた方が多く、顧客ではなくファンが増え続けた結果、クラウドファンディングも成功し、その後の事業展開も加速していったのだと思います。

これからの時代は「B to F」(企業からファンへ)と良く耳にするようになりましたが、その実例がこの「つなぐ時計」から学べます。

真のファンづくりをしていきたい人にオススメしたい本です。

次回は「僕は君たちに武器を配りたい」

今後も「ゆうてんかメンバーが選ぶビジネス本を読んでみた」シリーズを続けていきます。

次回ご紹介するのは「僕は君たちに武器を配りたい(エッセル版)」(瀧本 哲史著)です。

不定期更新になりますが、引き続きよろしくお願いいたします。

ゆうてんかのことが分かるnote