今回の学びでは、これまで研修講師として私が漠然と「ここは弱点だな」と感じていたところが「なぜ弱点なのか」ということが分かり、さらに「どうしたら克服できて、さらに成長できるのか」という気づき・発見が多くありました。
例えば、私は感情やストーリーへの思い入れが強い分、講師としてのインストラクションがまどろっこしくなってしまったり、それらしい雰囲気でまとめてしまうという傾向があります。
対象者によってはそれが効果的な場合もあることは、実感もしているのですが、時にそれでは今ひとつ研修ゴールにたどり着けない、消化不良に終わるということもあります。
これから企業や自治体での研修登壇が増えていく中で、講師としてさらに成長していくために確実に身につけていきたいスキルとマインドを両方体感できたことは、大きな収穫となりました。
今後の研修はもちろん、グループワークや個人セッションでも今回の学びを活かして、さらにパワーアップしていきますので、ぜひご期待いただけたら嬉しいです。
また、2日間の学びを終えて、新たにキャリアトランプで実現したいことがムクムクと出てきて、ちょっと迷いもあったこれからの目指したい方向性が整理できてきたようにも感じています。
「北海道にキャリアトランプを広げていきたい」とか「キャリアトランプでわくわくする未来を描くお手伝いがしたい」とか「キャリアトランプで企業や自治体向けの研修をしたい」とか色々やりたいことはあるのですが、実は一番やりたいことがあったことに気付いたのです。
それは「企業研修の内製化サポート」です。
私自身が社内研修講師としての経験が長いからかもしれませんが、社員の成長は社内の教育担当が担うのが企業にとっても社員にとってもプラスの効果を生み出しやすいと考えています。
エビングハウスの忘却曲線によると、人が何かを学んだ時、20分後には42%のことを忘れ、翌日には67%忘れ、1か月後には79%忘れているそうです。
学んだ瞬間は気持ちも高まり「がんばろう!」と思えても、いつのまにかその気持ちもどこかに消えてしまうのは、学んだことを忘れていくことに比例していると経験上でも実感しています。
だからこそ、社員研修も外部講師が一時的にノウハウだけ提供するのではなく、社内の講師が長いスパンで教育プログラムを組んで、日常的にサポートしていけるような仕掛けを作っていった方が、結果として会社の財産にもなり、社員の定着促進にもつながるのではないかと考えています。
外部講師には外部講師の魅力があり、私自身も外部講師としての役割をしっかり務めていきたいという想いはもちろん持ち続けています。
ただ、同じくらい企業研修の内製化をサポートできるように社内研修講師を育成したり、教育プログラムの組み立てを一緒にやっていきたいという想いが明確化してきました。
そのためのひとつのツールとしてキャリアトランプを活用していけるよう、さらに講師力を高めていきます。