こうして念願のアルバイトを始めた私ですが、最初の3ヵ月は本当にきつかったです。
皿洗いも満足にできない私がダメダメだっただけなのですが、何をやってもうまくできず、店長や同僚に呆れられる日々…。
アルバイトをはじめた時にお世話になった店長は、本当に厳しい方で、指摘の言葉も矢のごとく胸に突き刺さってきました。
ただ「怒られている」という感覚は全くありませんでした。
とても厳しい方でしたが、それ以上に愛情深い方だなという印象が強く、できない私がどうやったらできるようになるのか「根気よく教え方を工夫してくれていた」と、今ならわかります。
(当時は必死過ぎて全く気付くことすらできませんでしたが…。)
店長は元々退職が決まっていたので、お世話になったのは3ヵ月となりますが、間違いなく社会人としての心構えから、仕事の手順、接客の基本を教え込んでくれました。
退職される時「よく辞めずに頑張ったね。次の店長は優しいから、甘えずに頑張るんだよ。」と声をかけてくれたのが、とても心に残っています。
新しい店長は、前評判通り本当に優しい方で、太陽のようでした。
店長がいるだけでお店が明るくなり、心穏やかに食事を楽しめる雰囲気が生まれたり、お客様の笑顔も増えたと思います。
新しい店長からも色々なことを教えていただきましたが、私が今でも感謝しているのは、仕事に取り組む姿勢です。
職場に来る前に、どれだけ落ち込んだことがあっても、イライラすることがあっても、それは目の前のお客様には関係のないこと。
気持ちの切り替えをして、最高の接客をするということを背中で見せ続けてくれました。
大学生の頃は、結構多感な時期で、セルフコントロールがうまくいかないことも多かったので、店長から学ぶことは本当に多かったです。
あと、アルバイトの同僚にもとても恵まれましたね。
大学も学年も違う同僚でしたが、そのおかげで交流範囲が広がり、一段と大学生活を楽しめて、たくさんの想い出もできました。
アルバイト以外でも遊べる友達ができるとは思っていなかったので、嬉しかったです。
今でも年賀状のやり取りをしたり、SNSで近況を知れたりと、縁が続いていることに感謝しています。
店長も70代になっても現役で元気!
とても励みになっています。
みよしので働き始めた当初は「社会勉強のために3か所くらい違う場所で働いてみたいな」と思っていたのですが、すっかり居心地がよくて結局お店が閉店することになった大学4年生の夏までずっと働きました。
アルバイトはみよしのだけになりましたが、とても濃く充実した時間を過ごすことができたので、「ぎょうざ」に導かれて本当によかったと思っています。
この経験があるからこそ、今でもたまに降ってくる「天の声」には耳を傾けることが多いです。
次回の「自分史シリーズ」では、大学の学生生活について振り返っていきます。
不定期更新になりますが、引き続きよろしくお願いいたします。