あげればきりがないほど、不安や心配、疑いがあふれ、「リモートワークでは、どのように監視するのが効果的なのか?」と、あらゆる手段で働いている様子を確認することにフォーカスしがちになります。
思い返せば、私がリモートワークで働くと決めた時「自由に働けていいね」とか「楽に仕事できるようになるね」という声をかけられることが多かったのですが、この言葉にも「リモートワークは、出社型よりも気楽に気ままに働ける」という前提があります。
ただ、実際にリモートワークをしてみると、そんな前提は幻だということがすぐにわかりました。
なぜならリモートワークで働く場合、出社型以上にアウトプットが非常に重要となるからです。
ひとりで行う仕事もありますが、多くはクライアントやプロジェクトやチームメンバーと連携して仕事を進める場合も多いので、顔が見えない分、進捗報告をマメに行う必要があります。
サボっていたら仕事の進捗は遅れてきますし、連絡が取りづらい状況になると、他の方の仕事が止まってしまうなど、迷惑をかけることになります。
出社型によくある「働いてる風」「頑張っている風」オーラも、リモートワークでは通用しないので、進捗報告含めて自分の仕事の結果をしっかりとアウトプットしていくことが重要なのです。
想定されている時間内に期待以上のアウトプットが出すことが基本となりますので、よほどタスク管理がずさんでない限りはサボる時間はありません。
サボっていたら、レスポンスが遅くなったり、アウトプットが期待を下回ることが多くなるのですぐにバレます。
一方で、想定されている時間より早く期待以上のアウトプットを出せた場合は、ゆっくりできる時間ができる場合もあるかもしれません。
そのゆっくりできる時間をサボっているという方もいますが、それはリモートワークに限ったことではありません。
出社型でも想定時間よりも早く仕事が終わって、手持ち無沙汰になることはあります。
リモートワークだから特別なわけではなく、出社型でも同じようなことが起きていることがほとんどです。
なので、経営者や人事担当者が何か不安なことが浮かんできた際は「リモートワークだから不安なのか?」「出社型なら不安ではないのか?」ということをしっかりと考えていくことが大切です。
ちなみに私がフルタイムのフルリモートで働いていた時は、正直全くゆとりがなく、サボるという発想が一瞬も出てこないくらいでした。
リモートワークは、働く場所が自由なだけで、出社型と同じように毎日対応するタスクがありますし、移動時間という概念がないので、出社型以上にタスク量は多かったと感じています。
加えてリモートワークの場合、自分が集中しやすい環境をつくることができるので、気付いたら2時間、3時間あっという間に経っています。
昼ご飯を食べ忘れていたということもしばしば(汗)。
ずっと習慣としていたおやつタイムも全くほしいと思わないほどです。
リモートワークの仕組み作りは必要ですが、経営者や人事担当者が心配するほど、リモートワークはサボれません。
そして何よりも採用した人や仕事を依頼した人のことを信じてほしいと思います。
「この人は絶対サボる」と疑うよう人を採用したりしないですよね?!
だからこそ、サボらせないようにする対策よりも、リモートワークを選択した人が、仕事のアウトプットを最大限出せる仕組みづくりや体制づくりに力を入れていくことをオススメしています。