「陽転思考」とは、ネガティブな感情や事柄も受け入れて、その中から「よかった」ことを探して気持ちを切り替えていく、という考え方です。
泣いてもいいし、落ち込んでもいいけれど、そのままの状態でずっと過ごし続けるのか。
それとも、そのネガティブの中から「よかった」ことをひとつでもみつけて気持ちを切り替えて過ごすのか、あなたはどちらを選びますか?ということです。
ちょうどその時、私は自分の法知識の認識不足が原因で、お客様にご迷惑をおかけして落ち込んでいました。
問題が解決した後も落ち込み続けてしまい、なかなか気持ちの切り替えができていなかったので、試しに和田さんの提唱されている「よかった探し」をしてみようとトライしてみることに。
ネガティブなのによかったことなんてあるのか、半信半疑ではじめた「よかった探し」ですが、3秒後にはすぐによかったことが思い浮かびました。
「法知識が深まってよかった。」
「お客様と腹を割って真剣に話せたことで関係性が強まってよかった。」
「フォローしてくれた上司の頼もしさに気づけて良かった。」
よかったことがひとつどころか、結果的に8個もみつかったことに驚きながらも、よかったことがみつかるたびに、不思議と気持ちが軽くなっていきました。
そして「こんなによかったことがあったんだから、落ち込んでるよりもっと法律の勉強して次に活かそう」とか、「せっかくお客様と深くコミュニケーションが取れたのだから、次の商談ではこんな話をしてみよう」とか、次にやってみたいことまで浮かんできたのです。
ものすごく不思議な感覚でした。
この不思議な感覚が心地よかったので、ネガティブな感情も無理に蓋をしないことにして、落ち込むときはとことん落ち込んでいいと自分にOKを出すことにしました。
ただ、ダラダラ落ち込むことはしたくないなと思い、はじめのうちは強制的に24時間以上落ち込んだら、「よかった探し」をすることに。
最初の頃は自分で決めた24時間を過ぎても落ち込み続けていることばかりで、強制的に「よかった探し」をしていましたが、2週間ほど経ってくると、24時間かからずに自然と「よかった探し」ができるようなっていきました。
「よかった探し」をして、少しでも早く気持ちを切り替えたほうが、楽しく過ごせると自分で気づいてきたからです。
「落ち込んでもOK」ということで自分の感情に蓋をしなかったからか、「ポジティブ思考」の時のような疲れは全く感じません。
また「よかった探し」をすることで、日常的に起こるネガティブな出来事に対しても、「なんかいいことないかな?」と考える癖がついてきて、落ち込むこと自体、減ってきました。
こうなってくると、もっと「陽転思考」を身につけたいという意欲が増してきます。
「陽転思考」を東京まで学びに行ったり、「陽転思考」を定着させる場を作りたいと思い、読書会を主催するようになったことで、全国各地に陽転仲間ができ、さらに私の生活を豊かにしてくれました。
「陽転思考」を実践するようになってからも、ポジティブ思考こそ素晴らしいと熱心に語ってくれた方もいましたが、私は「ポジティブ思考を卒業します!」と宣言し、ポジティブ思考の呪縛から解放され、本当に心が軽くなりました。